新車より高い中古車:高く売れる人気車種リスト(2025年)

2025年も日本の中古車市場は、特に特定のスポーツモデルや限定車を中心に、引き続き大きな注目を集めています。新車販売が終了したモデルや生産台数が限定されたモデルの需要が高まり、中古車価格が新車価格を上回るケースも見られます。人気車種をいくつか見てみると、この傾向の理由が分かります。さらに、市場全体の動向を踏まえることで、購入タイミングの判断もしやすくなるでしょう。

新車より高い中古車:高く売れる人気車種リスト(2025年)

ホンダ S660:軽スポーツカーの最後の輝き

ホンダ S660は2015年から2022年まで生産された軽自動車規格のオープンスポーツカーです。軽自動車でありながら本格的なスポーツカーの走行性能を実現し、多くの愛好家に支持されました。生産終了後、中古車市場では新車価格の200万円台を大幅に上回る価格で取引されています。特に限定モデルや低走行距離の個体は300万円を超える価格で売買されることも珍しくありません。

軽自動車の新規制により、今後同様のコンセプトの車種が登場する可能性は低く、S660の希少価値は今後さらに高まると予想されます。

FK8型 ホンダシビックタイプR:伝説を築いたホットハッチ

FK8型シビックタイプRは2017年から2021年まで生産されたハイパフォーマンスモデルです。320馬力を発生するVTECターボエンジンと、サーキット走行にも対応する本格的なシャシー設計により、世界中のスポーツカーファンから絶大な支持を獲得しました。

新車時の価格は約450万円でしたが、現在の中古車市場では500万円から600万円程度で取引されています。特に2021年モデルの最終年式や、オプション装備が充実した個体はより高値で売買される傾向があります。

FK8型 シビックタイプR リミテッドエディション:550万円から1300万円への価格上昇

FK8型シビックタイプRの中でも特に注目されるのが、2020年に発売されたリミテッドエディションです。日本国内では200台限定で販売され、新車価格は約550万円でした。しかし、現在の中古車市場では1000万円を超える価格で取引されることが多く、状態の良い個体では1300万円近い価格が付けられています。

限定生産台数の少なさと、FK8型の生産終了により、この価格上昇トレンドは今後も継続すると考えられています。

スバル WRX STI EJ20 Final Edition:名機エンジン最後の記念碑

スバル WRX STI EJ20 Final Editionは、2019年に発売された特別仕様車です。スバルの名機として知られるEJ20エンジンを搭載した最後のモデルとして、555台限定で生産されました。新車価格は約409万円でしたが、現在の中古車市場では600万円から800万円程度で取引されています。

EJ20エンジンの歴史的価値と限定生産による希少性から、コレクターズアイテムとしての側面も強く、今後さらなる価格上昇が期待されています。


車種名 新車価格 現在の中古車価格帯
ホンダ S660 200万円台 250万円~350万円
FK8型 シビックタイプR 450万円 500万円~600万円
FK8型 シビックタイプR リミテッドエディション 550万円 1000万円~1300万円
スバル WRX STI EJ20 Final Edition 409万円 600万円~800万円

価格、料金、または費用の見積もりは最新の入手可能な情報に基づいていますが、時間の経過とともに変更される可能性があります。金融上の決定を行う前に、独立した調査を行うことをお勧めします。


高値維持の要因と市場動向

これらの車種が新車価格を上回る価値を維持している主な要因は、限定生産による希少性、優れた走行性能、そして生産終了による供給の停止です。また、近年の環境規制強化により、内燃機関を搭載したスポーツカーの新規開発が困難になっていることも、既存モデルの価値向上に寄与しています。

中古車市場では、走行距離の少ない個体や、メンテナンスが適切に行われた車両により高い価格が付けられる傾向があります。購入を検討する際は、車両の状態を詳細に確認し、将来的な価値の変動も考慮することが重要です。